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エポキシレジン(2液性レジン)が固まらない?冬の硬化時間と早く固める方法

レジンの知識

冬になるとハンドメイドでエポキシレジン(2液性レジン)を使っていて

「なかなか固まらないな……」

「いつまでも柔らかいままなんだけど……」

お悩みの声が増えてきます。

実はエポキシレジンは、気温によって硬化時間が大きく変化する素材なのです。

特に冬場では、気温が下がることでレジン内の化学反応が鈍くなり通常の2〜3倍の時間がかかることもあります!

この記事では、エポキシレジンの基本的な硬化時間の目安、冬の低温時に硬化を安定させる方法などをわかりやすく解説していきます。

レジン作品を美しく作るためのポイントを押さえて、ストレスなくハンドメイドを楽しんでいきましょう!

40代、花屋勤め兼レジン作家。
幼少より花好きで25年以上花屋兼植木屋に勤める。
レジンの魅力と出会ってからは主にドライフラワーを使ったお花のレジン、ウッドレジンを使った作家活動を開始。
もっとハンドメイドを楽しむ方が増えればいいなと思いながらブログを綴る。詳しいプロフィールはこちらから。

冬のエポキシレジン(2液性レジン)が固まるのには2倍以上時間がかかる!

冬場(室温10℃以下)になると、エポキシレジンの硬化時間は通常の2〜3倍以上長くなることがあります。

これは低温環境ではエポキシレジン内で固まるための化学反応のスピードが遅くなるため、ゆっくりと固まっていくからです。

雪が降る地域の冬場では固まり始めるまで48時間以上、完全に固まるまで1週間近くかかることも珍しくありません。

反対に夏場(30℃以上の室内)のレジンは、普段より早く固まっていきます。

レジンの硬化時間に温度が大きく関わっているのがわかりますね。

また、冬場は気泡も抜けにくくなってしまいます。

これにより低温によってレジン液の粘度が上がるためで、気泡を含んだまま硬化してしまうリスクが出てきます。

私も初めてエポキシレジンを使った時、説明書通りの時間が経っても表面が柔らかくて首を傾げたことがあります。

Shi-ya
Shi-ya

今思えば、当時のレジンを保管していた部屋の室温が15℃以下と低かったことが原因だったと思います。

エポキシレジン(2液性レジン)の硬化時間は室温25℃で24〜48時間が基本

光を当ててすぐ固まるUVレジンと違って、エポキシレジンは時間と温度の管理が非常に重要です。

エポキシレジンの平均硬化時間は一般的に常温(20〜25℃)の環境でのものです。

持ち上げられる程度に固まるのに12〜24時間、完全に固まるので48時間前後かかります。

しかし、これはあくまで「理想的な環境」での目安です。

エポキシレジンはA液(主剤)とB液(硬化剤)を混ぜることで化学反応を起こして硬化します。

そのため、温度や湿度などの環境要因に大きく影響されます。

エポキシレジンの温度による硬化時間の違いを、比較しやすい表でまとめました。
※あくまで目安であり、メーカーや製品によって前後する場合があります。

温度帯初期硬化目安完全硬化目安特徴と注意点
低温時
(10℃以下)
48〜72時間以上72〜96時間かなり時間がかかる。
硬化不良やベタつきが出る可能性あり
常温時
(25℃前後)
12〜24時間位約48時間ほど標準的な硬化スピード
安定性が高い
高温時
(30℃以上)
8〜12時間位約24〜36時間早く固まるが、急な加温に注意!
硬化ムラやひび割れすることも

備考

  • 初期硬化:レジン持ち上げられる程度に固まった状態。まだ柔らかく変形しやすいです。
  • 完全硬化:内部までしっかり硬化し、磨いたりなどの加工ができる状態。

高温状態での硬化は速くなる反面、「硬化ムラ」や「ヒビ割れ」が起こりやすいため、加温する際は徐々に温度を上げていくのがおすすめです。

冬場でエポキシレジン(2液性レジン)を安定して早く固めるには?

一番手っ取り早い方法としてはレジンを硬化するのに適した温度に保ってあげるのが一番です。

冬はエポキシレジンの硬化にとって注意が必要な季節です。

気温が下がることでレジンの化学反応が鈍くなり、硬化時間が長くなる・固まりきらない・表面がベタつくなどのトラブルが起こりやすくなります。

そこで、寒い時期でもレジンを安定して硬化させるためのポイントを3つ紹介します。

方法メリット注意点
室温を25℃前後に保つ特別な道具は要らず
気軽に始められる。
スペースの確保が必要
長時間の暖房の稼働が必要になることも
レジン液を事前に温める気泡が出にくくなり
初期硬化は早まる。
保管中の温度が低いと硬化が遅くなる。
他と併用が効果的
保温ボックスを使う温度の管理がしやすく
一定温度を保てる。
初期投資が必要になりコストがかかる。

室温を20〜25℃に保つ。

レジンの硬化に最適な温度は25℃前後です。

室温を少し高めの25〜30℃に設定すると、化学反応が活発になり硬化が早まります。

エアコンやストーブで作業部屋全体を暖めるか、作業スペース周辺だけを局所的に暖める方法があります。

作業部屋は寒くても硬化するまでの時間だけ空調の効いた居間、リビングなどに移動するのもオススメ。

ただし、ある程度スペースを取ってしまうので、しばらく置いておける空間的な余裕が必要になります。

エアコンやストーブなどの暖房器具を使う場合は、温風が直接レジンに当たらないようにしましょう。

温風が当たっている場所だけ硬化が早まったり、レジンの乾燥やホコリが付着する原因となります。

私は、急いでいない時はこのようなプラのボックスに入れて、家族が集まるリビングに置いています。

Shi-ya
Shi-ya

人がいる時だけ暖房をつけている場合でも十分効果はあります!
暖かい空気は上に溜まるので、なるべく天井に近い所におくと良いですよ。

レジン液を事前にお湯で温める。

レジンを混ぜ合わせる際に、40〜45℃のお湯で10分程度漬けて事前に温めておきます。

A液とB液をそれぞれ容器ごとお湯に5〜10分間入れて温めます。

温まったレジン液は粘度が下がり、混ざりやすくなるだけでなく、化学反応も活発になります。

レジンが硬化するためには化学反応で熱が必要になります。

温めてあげることで、その最初の手助けをしてあげるわけです。

ただし、50℃以上の高温は避けてください。

高温すぎると反応が早すぎて部分的に固まったり、表面がベタベタになる原因になります。

あと湯煎する前にレジンの容器にお湯が入らないように注意しましょう!

ジップロックや密閉袋に入れてから湯煎すると安心ですね。

温度が上がっているうちは良いのですが、硬化までの保管場所が10℃以下だとやはり硬化時間が延びてしまいます。

この方法は他の二つと併用すると効果的です。

Shi-ya
Shi-ya

私は密閉袋に入れた後、お風呂の中にそのまま入れて温めていました。
しばらくすると使いやすい温度になって混ぜやすくなります!

保温ボックスを活用する。

これは小型の箱の内部を温めてレジンの硬化を安定させる方法です。

箱の内部だけ温めれば良いので、エアコンなどの作業部屋全体を温めるよりコストが抑えられます。

おすすめは小型の温冷庫!

最も簡単に加温できて硬化時間が安定してオススメできるのは、温冷庫の使用なります。

温冷庫とは家電製品の一種で、冷やしたし温めたりする事ができる小型の冷蔵庫みたいなものです。

これにより季節の温度変化に左右されず、一定の温度に保つ事ができるのです。

温度が大切なエポキシレジンには相性バッチリなアイテムですね!

保温ボックス内の温度は25〜30℃を維持するのが理想的です。

ですが表示上の設定温度と実際の内部の温度が多少ズレる事があります。

ダイソーなどで売られている簡易な温度計で良いので、内部に設置してこまめにチェックすることをおすすめします。

このように温冷庫のような環境一定の温度を保つことで安定して硬化できます。

ペット用ミニヒーター等でも代用可能

温冷庫はちょっと大きかったり、近くにコンセントが無い場合は他のものでも代用可能!

ペットショップ等でペット用のミニヒーターが売られています。

これを組み合わせて段ボール箱とミニヒーターで自作することも可能。

ペットショップでは、トカゲなどの変温動物を飼育する際のセットも売られています。

温度変化に弱い爬虫類は温度を一定に保つ必要があるので、それがレジンの条件とぴったり。

工夫次第で温めたペットボトルと発泡スチロールなど、箱の内部を温める仕組みでしたらOKなのです。

私は、最初はダンボールの中にレジンと湯たんぽを一緒に入れておりました。

Shi-ya
Shi-ya

今は、25ℓサイズの小型の温冷庫を使って加温しています。
レジン液の事前に温めたり、レジン硬化の促進に大活躍です!

まとめ:エポキシレジン(2液性レジン)の理想的な硬化のために

エポキシレジンの硬化時間は通常20〜25℃の環境で24〜48時間です。

ですが室温や湿度、レジンの種類によって大きく変動します。

特に冬場は硬化が遅くなるため、室温調整や保温ボックスを活用した対策が効果的なのです。

低温化のエポキシレジンを早く確実に硬化させるポイントをおさらいしましょう。

  1. レジン液を湯煎で温める(40〜45℃・5〜10分)
  2. 作業環境を適温(20〜30℃)に保つ
  3. 硬化中は保温ボックスを活用する。

早く作品を作りたい気持ちは理解できますが、焦りすぎると失敗のリスクが高まります。

特に初心者の方は、まずは確実に硬化させることを優先しましょう!

そして徐々に自分に合った方法を見つけていくことをおすすめします。

レジン作品は時間をかけて作るからこそ、完成した時の喜びも大きくなります。

Shi-ya
Shi-ya

焦らず、楽しみながら、理想の作品を作り上げていきましょう!
それではまたっ!

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