ウッドレジン用の型枠を自作！ダイソーPPシートで簡単モールド作り

「ウッドレジンをやってみたいけど、ちょうどいい型が売っていない」

「自分の好きなサイズでレジン型が作れたら便利なのに」

そんなふうに思ったことはありませんか？

近年、透明なレジンと木材を組み合わせた「ウッドレジン」がハンドメイド界で注目を集めています。

ウッドレジンは、木とレジンを組み合わせて作る作品で、透明感と木材の木目など自然の風合いが美しく、人気の高いレジンクラフトの一つです。

しかし、いざ作ってみようとした際に市販のシリコンモールドではサイズが限られている場合が多いです。

使いたい木材とのサイズが合わなかったり、思い通りの形が作れなかったりすることがありますよね。

そこでこの記事では、100均で手に入る「PPシート」と「養生テープ」を使って、簡単にウッドレジン用のモールドを自作する方法を詳しくご紹介します。

実際の制作工程や注意点もまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

市販のシリコンモールドが合わない？自作の型枠のメリット！

ウッドレジンを作成する際、型枠を自作すると、作品サイズを自由に調整できるのが最大のメリットです。

市販のシリコンモールドは耐久性に優れ、取り扱いやすい反面、形状やサイズが決まっており、自作の木材パーツとピッタリ合わないことがよくあります。

作家さんによっては、シリコンで好きな形のモールドを作る場合もありますが、原型を用意したり液体のシリコンを混ぜたり流したりと結構作業量が多くなります。

それに比べて簡易的な自作型枠は、ある程度自分の作品サイズに合わせて作れるため、木材や封入物を自由にレイアウトできるのが魅力です。

自作の型枠なら、自分の作品に合わせた「ちょうどいい」サイズで気軽に挑戦できます。

特に、削り出しを前提としたウッドレジンにはとても相性のよい方法です。

少々の手間で自分の求める大きさにできるのでぜひ試してみてください。

簡易型枠の必要な材料は大体100均で手に入る。

この簡易型枠づくりに使う材料は、ほとんどダイソーなどの100円ショップで手に入ります。

手軽に揃えられて、初心者でも挑戦しやすいのが嬉しいポイントです。

• PPシート（ポリプロピレンシート、厚み0,75mm〜1mmのもの）
• 養生テープ（よくある緑のやつがオススメ）
• マスキングテープ（外側の固定に使用）
• カッター
• ハサミ
• 定規（スチール製がおすすめ）

養生テープは普通のPPテープでも良いのですが、こちらの方が後処理がしやすくて個人的にお勧めです。

ホームセンターには幅が広い養生テープもありますので、大きめな型枠を作りたい場合は購入してみてください。

この材料は一度揃えておけば、他のレジン作品や梱包、工作にも使えるのでとても汎用性があります。

初心者の方が「まずは試してみたい」と思ったときに最適なセットになります。

ウッドレジン用の簡易型枠(モールド)の作り方を解説

ここからは、PPシートと養生テープを使った、ウッドレジン用型枠の作り方をステップ形式でご紹介します。

STEP1：PPシートをカットして折り目を入れる

ダイソーで購入したPPシート、あまり薄かったり厚かったりすると使いにくいので0,75mm〜1mmの厚みのものが使いやすいです。

まずは作りたいモールドのサイズに合わせて、PPシートを正方形または長方形にカットします。

例えば4cm×4cmで厚み1cmの型枠を作りたい場合は、折り曲げる分も加味して6cmで四角く切り取ります。

両端と上下の四方を型枠の目標の厚みの1cmで軽くカッターで切り込みを入れます。

切れ込みを入れたら、四隅のいらない部分(赤く囲っている部分)をハサミなどで切り取ります。

間違えて曲げる部分を切り取ってしまっても、テープで貼り付ければ問題ありませんのでそのまま続行しましょう。

カッターの切れ込みは深く切りすぎず、あくまで折りやすくするための筋を入れる程度で大丈夫。

四隅の不要な部分を切り取ったら、一度折り曲げて箱の形にしておくと次がやりやすくなります。

折り曲げた時に取れてしまった際は、ＰＰテープなどで貼り付ければ大丈夫です。

用途として最終的に箱っぽい形になっていれば良いので、全部切り離してからテープで箱状に整えても問題ないですよ。

STEP2：PPシートの内側に養生テープを貼る

次に、PPシートを折り曲げた箱の状態の「内側」になる面に養生テープを貼っていきます。

この養生テープがレジン液の「受け皿」の役割を果たし、レジン液が漏れるを防いでくれます。

そのため養生テープの幅がモールドの大きさの制限になりますので、テープの幅に収まるサイズ感で設計すると失敗が少ないです。

2枚の養生テープを重ねて大きい型を作ることも可能ですが、継ぎ目からレジン液が漏れる可能性もあるため、初心者の方にはおすすめしません。

STEP3：箱型に折り、外側をマスキングテープで固定する

内側に養生テープを貼ったら、折り筋に沿ってPPシートを箱型に折りたたみます。

四隅の部分は外側に出すようにしましょう。

このとき、養生テープがＰＰシートにしっかりくっついていないと、養生テープが浮いてしまうことがあります。

その場合は一度開いてしっかりと養生テープを貼り付けましょう！

箱状にたたみ終わると四隅に余分な部分が飛び出した状態になります。

この折り畳んだ際に四隅にできる耳の部分は切り取らないようにしてください！

切り取ってしまうと、そこからレジン液が漏れる可能性が出てくるので外側で折りたたむようにします。

養生テープの接着面が外側になっている状態なので、側面にペタリと貼り付けると邪魔になりません。

最後に側面に貼り付けた耳の部分とまとめて、マスキングテープでぐるっと外側から固定することで、レジン液を注いだ際も形が崩れずに安定します。

マスキングテープを巻き終えましたら、取り外しが簡単で、しかも破れにくい簡易型枠が完成です！

あとは好きな木材や封入物を入れて行きましょう！

STEP4：木材やレジンを入れて硬化

作家さんによってやり方はいろいろですが、私は木材と少量のレジンで先に硬化固定させてから着色や封入物を入れる派です。

そうしないとレジンを注いだ際に木材が浮いてしまったりするんで、他に接着剤や洗濯バサミなどで固定する必要が出てきてしまうのです。

ついでに木材にレジン液を掛けておくとレジンの気泡対策にもなりますよ！

作れる簡易板枠(モールド)のサイズの目安と注意点

この簡易型枠(モールド)は、設計サイズの自由度が高い反面、限界もあります。

まずは小さめのサイズで練習し、慣れてきたら少しずつ拡張してみると安心です。

この簡易型枠は養生テープをお皿状にしてレジン液が漏れないようにしていますので、養生テープの幅内に収めるのが基本です。

一般的な養生テープの幅は5cm程度が多いです。

つまり、立ち上がりと底面の合計幅が5cm以下の作品であれば、漏れずに安全に制作できます。

これ以上大きなサイズの簡易モールドが必要な場合は、ホームセンターで大きいサイズの養生テープを購入しましょう。

養生テープを2枚並べて貼り付けることで、いくらでも大きくできそうな感じもしますがオススメしません。

理由として養生テープの合わせ目や折りたたみの部分から、レジン液が漏れてしまう可能性があるためです。

10cm幅と15cm幅の養生テープはホームセンター、もしくはネット通販でも販売しています。

自分の場合、基本的にはウッドレジンはネックレスやイヤリングなどの小物作品に使うことが多いです。

5cm幅の養生テープですと、立ち上がりの両側の側面を1cmとして3cm幅の型枠を作れます。

小さなペンダントトップなどを作る場合でしたら、5cm幅の養生テープで十分な大きさになりますよ。

この自作型枠は、小〜中サイズのウッドレジン作品に向いていると考えてください。

簡易型枠を実際に使っている感想と欠点

実際にこの方法でウッドレジンの型枠を作って使っていますが、しっかりと形を保ちつつレジン液が漏れることも無く取り外しもスムーズに行えます。

唯一の欠点としては、養生テープの質感がそのままレジン表面に転写されること。

底にあたる部分や側面に細かい波状の凹凸が残ってしまうので、型枠から取り出してそのまま飾るような使い方には向いていません。

ですがこれは基本的には、削って形を整える工程を行うウッドレジンは問題なく解消できます。

「型枠から取り出しやすい」「必要な時に好みのサイズですぐ作れる」という点で、自作簡易型枠はとても便利だと感じています。

なお、簡易型枠から取り出してそのまま飾りたい等の理由で、レジン表面の波状の跡が気になる場合の対処法もあります。

波状の表面にUVレジンを薄く塗って再度硬化させるトップコート処理をすることで、ある程度のツヤ感を取り戻すことも可能です。

【まとめ】ウッドレジンの型枠はダイソー素材で手軽に自作できる！

ウッドレジン作品にちょうどいいモールドが見つからない時、ダイソーのPPシートと養生テープを使えば、自分のサイズに合った型枠が簡単に作れます。

本格的なシリコンモールドと比べるとほぼ四角しか作れないことと耐久性や見た目では劣りますが、気軽に試せて調整もしやすいため、初心者にも最適です。

また取り外した際にレジン表面に養生テープの波打ったような跡がつきますが、削って仕上げる前提なら問題ありません。

「市販のモールドに頼らず、自分で自由な形の作品を作りたい！」という方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。