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レジンがベタつく原因と解消法!UV・エポキシ両方の対策を解説します!

レジンの知識

「レジンがいつまでもベタついてる…」

「説明書通りに硬化させたのに、なぜかベタつく…」

そんな悩みで困ってしまったことはありませんか?

特に初心者の方は、説明書通りに硬化させたつもりでも、仕上がりに違和感が出てしまうことが多いものですよね。

この記事では、UVレジンとエポキシレジン(2液性レジン)のベタつきの原因と解消法、未然に防ぐコツをそれぞれ解説します。

どちらのタイプのレジンでも対応できるよう、原因ごとの対処法もまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

Shi-ya
Shi-ya

私も最初の頃にベタついたり固まらなかったりという経験があります。
ちょっとしたコツで解決したりしますよ!

40代、花屋勤め兼レジン作家。
幼少より花好きで25年以上花屋兼植木屋に勤める。
レジンの魅力と出会ってからは主にドライフラワーを使ったお花のレジン、ウッドレジンを使った作家活動を開始。
もっとハンドメイドを楽しむ方が増えればいいなと思いながらブログを綴る。詳しいプロフィールはこちらから。

UVレジンがベタつく原因と対策

UVレジンのベタつきはレジンの「硬化不足」が主な原因です。

何かしらの原因で完全に固まらなかったという事ですね。

考えられる原因に対して簡単な表と詳しい説明していきます!

原因内容対策
照射時間が短いUVライトの照射時間が足りなくて、完全に硬化しなかった。照射時間を延長し、裏や側面からも光を当てるようにする。
厚みがありすぎた一度に厚く流し込み過ぎ、中まで光が届かずに固まらなかった。数回に分けて硬化させ、薄く塗り重ねていく。
UVライトの出力不足か寿命UVライトの劣化で出力が弱まり、固まりにくくなってしまっている。新しいものに買い換える。36W以上の高出力のものを使用する。

UVライトの照射時間の不足

おそらく一番多い原因はUVライトを当てている時間が足りない事です。

通常ならUVライトを約2~5分の照射でほぼ完全に硬化します。

ですが、紫外線(UVライト)で固まる性質のあるUVレジンは、光がきちんと当たらないと完全に固まらず、表面がベタついてしまうことがあります。

特に側面や底の方などに光が届きにくい所があると、見た目は固まっていてもヌルっとしたベタつきが残ってしまうケースがあります。

UVレジンは、紫外線を当てることで化学反応を起こし、透明な状態で硬化していきます。

レジンの種類や塗布の厚み、使用しているライトの出力によっても必要な照射時間は多少なり異なってしまいます。

例えば、出力の弱いUVライト(6W以下)では表面はすぐ固まっても、内までしっかりと光が届かず、ベタつきや硬化不良を起こす可能性があるのです。

そんなときは「太陽光での追い硬化」という方法も有効!

UVライトである程度固めた後、晴れた日の直射日光に30分〜1時間程度当てるのです。

こうすることで、UVライトでは届きにくかった部分もしっかりと硬化してくれることがあります。

ただし、曇りや雨の日は紫外線量が少なく効果が薄れるため、天気や季節にも注意が必要です。

Shi-ya
Shi-ya

私はよく、UVライトで硬化後に透明なプラ箱に入れて、ベランダで追い硬化していました。
ライトと太陽の合わせ技は有効な手段だと思っています!

厚みがありすぎるとしっかり固まらない

レジンを一度に厚く流し込むと、内部まで光が届かずベタつきが残る原因になります。

UVレジンは、紫外線を当てることで表面から徐々に固まり始めます。

そのため、固めるレジンの厚みが多いと光がレジンの奥まで届きづらく、表面は固まっても中は未硬化のままになりやすいためです。

UVレジンは2mm〜3mmくらいで、「薄く塗っては硬化する」を繰り返してミルフィーユにしていくと失敗は少なくなります。

硬化するための光が届かない、という話だと着色剤による原因も考えられます。

レジン液に色をつける着色剤を入れ過ぎも、ベタつく原因

着色剤をレジン全体量の5%以上入れてしまうと、固まりにくくなります

着色剤は、色が濃くなるほど、光を遮断して内部まで光が届きにくくなるのです。

そのため黒や赤などの濃い色を多く入れると、紫外線を遮って固まりにくくなってしまうのです。

特に不透明タイプの着色料は控えめに使いましょう。

Shi-ya
Shi-ya

以前、真っ黒なキーホルダーを作ろうと着色剤を多めに入れた結果、表面だけ固まって中がぐにゃりと柔らかい状態だった事がありました。
少しずつ様子を見ながら入れるのが一番ですねっ!

UVライトの寿命や出力不足が原因でベタつくこともある

まず知っておいていただきたい事はUVライトは消耗品です。

UVライトが劣化していると、十分な紫外線を出せず、レジンが完全に固まりません

UVライトは使用回数や時間とともに紫外線の出力が弱くなります。

特に長く使用しているライトや、出力が6W未満のライトは、固める力が不足しがちです。

最初は問題なく使えていたのに、ある日から硬化時間を伸ばしてもベタつくようになった…。

そんな時は、「硬化が遅い=出力が落ちてきた」と考えて良いでしょう。

UVライトのおおよその寿命が半年~1年です。

使用頻度などでも変わってくると思いますが、それくらいの目安で交換すると良いですね。

長期間使っているライトは買い換えるか、36W以上の出力のライトに切り替えると、ベタつきのトラブルを減らせますよ!

Shi-ya
Shi-ya

UVライトは長期間使っていると、前触れもなく突然動かなくなる事があります。
私も作業中に急に動かなくなり、急いでダイソーまで買いに行きました。

コーティング剤で覆ってしまうという手もあり!

どうしてもベタつきが取れないときは、思い切ってコーティング剤で上から覆ってしまうという方法もあります。

UVレジンは品質によってどう頑張ってもベタベタが残るものもあります。

このベタつきを無理にアルコールなどで拭き取ったり削ったりすると、レジンの表面が曇ったり傷ついたりしてしまうことも。

そんなとき、上からコーティング剤で覆うことでベタつきを封じ込め、美しいツヤを出すことができます。

通販、ショップなどで「レジン用コーティング剤」や「トップコートレジン」などが売られています。

これらコーティング剤を使えば、表面をさらさらに仕上げることができます。

筆やスポンジで薄く塗るものや、作品をコーティング剤の中にドボンと浸けるものと種類も色々。

塗った後に再度UVライトでしっかり硬化させるだけなので、初心者でも簡単に出来ます。

ベタつくレジンは無理に拭いたり削ったりと処理するより、コーティングで美しく仕上げるのもひとつの選択肢ですね。

Shi-ya
Shi-ya

もしベタついても、焦らず丁寧に仕上げれば、綺麗な作品になりますよ!

エポキシレジン(2液性レジン)がベタつく原因と対策

エポキシレジン(2液性レジン)のベタつきは混ぜ合わせる量の計測ミスが原因のことが多いです。

そのほかにも考えられる原因を表にしましたので、細かく説明していきます!

原因内容対策
液の計量のミス主剤と硬化剤の比率が間違っていると固まり切らずにベタつく事がある。メーカー指定の比率を守り、しっかりと計量する。
混ぜ合わせが足りてない混ぜ合わせが甘いとレジン内で均一に固まらずにベタつきの原因になる。底や側面までしっかりと混ぜる。
温度による影響寒過ぎると化学反応が遅くなり、ベタつきや固まらない原因になりうる。室温20〜25℃の環境下で作業するか、加温する。

混ぜ合わせる量を間違えると固まりません!

エポキシレジンは、主剤(A液)と硬化剤(B液)の混ぜ合わせる量を守らないと、きちんと固まりません。

これはエポキシレジンが、A液とB液を正確な割合で混ぜることでのみで固まる素材だからです。

この二つの混ぜる量がずれてしまうと、どちらかの成分が余ってしまい、未反応の成分がベタつく原因になります。

例えば混合比率が「2:1」と書かれているレジン液を、「1:1」で混ぜてしまうと、全体が柔らかく、いつまでもネバネバしたままになります。

特に注意したいのが「ml(ミリリットル)」ではなく「g(グラム)」での計量。

A剤とB剤の液体の密度が異なるため、重さで正確に量ることが必要です。

1g単位(できれば0,1g単位で計れるものが良い)で計れるデジタルの秤を使って正確に計りましょう。

Shi-ya
Shi-ya

必ず、メーカー指定の比率をグラム単位で計って混ぜる事です。
これがベタつき解消の第一歩です!

かき混ぜ不足はベタつきの大きな原因

エポキシレジンはしっかり混ぜないと、見た目は固まっているのに内部がベタベタになることがあります。

混ぜ合わせが不十分だと、A液とB液が均等に化学反応せず、反応しなかった部分がまま残ってしまうからです。

とくにカップの底や側面に、混ざっていない液が残っていることが多いです。

私も最初の頃に「表面は固まっているし大丈夫だろう」と思って型から外したら、部分的にぐにゃぐにゃの状態になった事がありました…。

何年もたった現在も、部分的に柔らかくて爪楊枝が刺さったりします。

この状態だと、磨いたり削ったりもできない状態なのでやり直しになりました。

気泡が多少入っても、後から対処もできますが、混ぜ不足のベタつきは後から直せません!

混ぜる際は底と側面も丁寧に混ぜることが重要

そして意外に見落としがちなのはヘラに残っている場合です。

大した量ではありませんが気になるようでしたら、ある程度混ぜた後に一度ヘラをティッシュか何かで拭き取ってから再度混ぜ合わせましょう。

混ぜる容器として透明なプラカップなら、混ぜる途中で中身を見るとモヤモヤした部分がある事がわかります。

それはA剤とB剤の光の透過率が違うために屈折して見えるためです。

これが残っているうちはまだ混ぜ合わせが不十分なのでしっかりと混ぜましょう!

作業温度が低すぎると固まらなかったりします。

寒い場所で作業すると、エポキシレジンは固まるのが遅くなり、場合によってはベタついたまま固まったりします。

ですので作業中の部屋は20〜25℃に保つことが大事です。

エポキシレジンは温度が低いと化学反応が進みにくくなるため、説明書の硬化時間が経っても固まらないことがあります。

低温化でも通常の2倍ほどの時間をかければ徐々に固まっていきますが、固まり切らない可能性があります。

私の場合は、10℃前後の気温ならそのまま保管して一週間ほど放置しておく事が結構あります。

固まるまでの間は別の作業やレジンの用意すれば良いので、日付だけ書いて思い出した頃に取り出しています。

Shi-ya
Shi-ya

大抵、固めた順番に作業しているので作業待ちの作品が多いと、固め始めてから一週間以上たってから作業をする事もザラだったりします。

もしかしたら湿度の影響も?

他の原因は温度の他に湿度の影響も考えられます。

私は経験がないのですが、あまりに湿度が高過ぎると空気中の水分と反応してベタついたり、白く濁る事があるそうです。

恐らく真夏や温室等の高湿度環境下(湿度80%以上の不快指数MAX状態とか)や、直接水を垂らすくらいすると影響があると思うのですが、そこまで神経質になることはありません。

真夏のめちゃくちゃ湿度の高い部屋で作業した事がありますが、硬化自体は問題ありませんでした。

ですので主に気をつけるべきは、低温環境下ということになりますね。

冬場に硬化させる場合は20〜25℃の温度に保ってあげること。

混ぜる際にレジン液を40〜45℃の湯煎で温めておくと、混ぜやすさもアップします。

まとめ、基本を押さえればベタつきは防げます!

レジンのベタつきは、UV・エポキシどちらにも起こる共通のトラブル。

ですが原因をしっかりと理解して対処すれば、確実に防ぐことができます。

最後に今回の内容を表にまとめてみました。

種類原因内容対処法
UVレジン照射時間不足光が届かず完全に硬化しない時間を延ばす、側面や裏からも照射する
厚みがあり過ぎ中まで光が届かない数回に分けて塗るのと硬化を繰り返す
UVライトの劣化出力不足で固まらなくなる新しいライトに買い換える。
着色料の入れすぎ色が濃過ぎると光を遮ってしまって光が届かない着色料はレジン量の5%以下までにする
日光での硬化の場合、曇りなどの光の弱さ太陽光の紫外線が不足している晴れの日に太陽光に当てる
エポキシレジン混ぜる液の計量ミスA剤とB剤の比率が合っていないグラム単位で正確に計り、比率を守る。
混ぜ合わせ不足混ざりきっていないと固まらない部分ができる底、側面も意識してモヤモヤがなくなるまで混ぜる
気温が低過ぎる化学反応が進まず、固まらない事がある温度を20〜25℃に保ち、必要に応じて保温する

作品づくりで「ベタつき」に悩んでしまったときは、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

もしどうしても解消できない場合は、コーティング剤で仕上げるという方法が有効で綺麗に仕上がります!

焦らず、丁寧にひとつずつ対策することが、美しいレジン作品への近道ですよ!

Shi-ya
Shi-ya

ベタつきは原因とコツを掴めば解消することができます!
それではまたっ

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