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ウッドレジンは100均で作れる?UVレジンで実際に試してみた結果と注意点

ウッドレジン

「木とレジンでアクセサリーが作れたら素敵」

「ウッドレジンを100均の材料で気軽に試してみたい」

そんなふうに思ったことはありませんか?

ウッドレジンとは、木材と透明な樹脂(レジン)を組み合わせて作る、自然の風合いとツヤ感が楽しめるハンドメイド作品です。

基本的には2液性エポキシレジンなどの素材を使いますが、「とりあえず試してみたい」という方にとっては、100均の材料で作れたら理想的ですよね。

この記事では、ダイソーの木材とUVレジンを使ってウッドレジンを作ることは可能なのか?

実際にダイソー素材で製作してみてどうだったのか?

これらのことを実際に試してみた体験をもとに、メリットや注意点まで詳しく解説します。

これからウッドレジンを始めてみたい初心者の方も、ぜひ参考にしてみてください!

40代、花屋勤め兼レジン作家。
幼少より花好きで25年以上花屋兼植木屋に勤める。
レジンの魅力と出会ってからは主にドライフラワーを使ったお花のレジン、ウッドレジンを使った作家活動を開始。
もっとハンドメイドを楽しむ方が増えればいいなと思いながらブログを綴る。詳しいプロフィールはこちらから。

ウッドレジンは100均で作れる?結論から言うと…

ウッドレジンは一見シンプルに見えますが、実際に作ってみると意外に難しい技法です。

結論から言うと、100均で売っている素材だけでウッドレジンを作るのはあまりオススメできません。

なぜならウッドレジンの基本は「2液性エポキシレジン」で作られているからです。

ダイソーなどの100均ではUVレジンは扱っていますが、2液性エポキシレジンは売っていません。

ですが、100均で揃うUVレジンや木材を使ってウッドレジン風の簡易的な作品なら可能です!

それではどうしてUVレジンがウッドレジンに向いていないのか。

そしてUVレジンでウッドレジン風の作品を実際に作ってみた方法と、注意点を具体的に解説していきます!

ウッドレジンにUVレジンが不向きな理由とは?

ウッドレジンにUVレジンを使う際、いくつかの問題点と注意点があります。

初心者の方ほど、このポイントを押さえておかないと失敗しやすくなります。

UVレジンは「UVライトの光が届かない」と固まらない

UVレジンは、UVライト(紫外線)に当たることで硬化するレジン液です。

そのため、木材の隙間や裏側、モールドの奥まった部分など、「光が届かない場所」は固まりません。

木材の隙間に染み込んだUVレジンは、表面だけが固まり、内部が未硬化のままになってしまうことがあるのです。

木材の種類や乾燥状態によっては、UVレジンが内部に染み込み、光が届かずに未硬化になる可能性があります。

ダイソーのUVレジンは粘度が高いので、染み込み問題はそれほど注意しなくても大丈夫です。

ですが粘度の低いサラサラタイプのUVレジン液だと木材に染み込みやすくなりますので少し注意しましょう。

また、濃いめに着色をした場合は中まで光が届きにいくため、レジンの奥や木材との接着面が硬化しきらずにポロッと取れてしまうことがあります。

ウッドレジン作成の主流の2液性エポキシレジンは時間経過によって硬化するので、木材の隙間に入ろうが真っ黒に着色しようが時間と共に硬化します。

その点がUVレジンよりエポキシレジンがウッドレジンに向いている理由になります。

Shi-ya
Shi-ya

よっぽど濃いめな着色しなければ大丈夫だとは思います。
まあ、念の為にそういうこともあると知っておくだけでも良いと思いますよ!

未硬化のUVレジンは危険?染み出すリスクに注意

不透明の着色(向こう側が見えないくらいの濃さ)や、何かしらの理由で内部に未硬化のUVレジンが残ってしまった場合は注意が必要です。

固まっていないUVレジンが作品の中に残っていると、作品の完成後に何かしらの理由でUVレジンがじわじわ染み出してくる場合があります。

表面的には硬化していても、形を整えるために研磨し外部に露出する場合や、夏の暑さなどで作品の内の未硬化UVレジンの粘度が下がったりして染み出すことがあるのです。

こうした染み出しを放置していると、肌に接触している部分がレジンアレルギーなどを引き起こすリスクにもつながるため注意が必要です。

ですがしっかりと硬化していれば、基本的には問題ありません!

UVレジンの未硬化トラブルを防ぐ2つのコツ

UVレジンは便利な反面、硬化不良が起きやすい素材でもあります。

ここで軽く安全に仕上げるための基本的なコツを紹介します。

積層構造で少しずつUVライトで固めていく

一度に厚くレジンを流し込まず、数回に分けて薄く流し、こまめにUVライトでしっかり硬化させていくことで、未硬化のリスクを軽減できます。

大体1層ごとの厚みは2〜3mm程度が目安として、硬化させていくことをオススメします。

多少時間はかかりますが、未硬化の可能性が減り、透明度の高い美しい仕上がりになります。

硬化中のUVライトから出る青い光はあまり見つめないようにしましょう。

硬化の具合が気になって、つい凝視してしまうことがありますがあまり凝視しないようにします。

最後にコーティング剤で全体を覆う

完成した作品の表面にコーティング剤として、トップコート剤、UVレジン、ニスなどを薄く薄を塗って再度硬化させます。

こうすることで、もし内部に少量の未硬化レジンが残っていても外に染み出すのを防ぐことができます。

特にUVライトの光が届きづらい木材内部や、内容物の影の部分などは、見た目には分からなくても後からベタつきが出てくる可能性があります。

作品の全体をしっかりとコーティングしておくことで、作品の持ちと安全性が格段に上がります。

Shi-ya
Shi-ya

積層とコーティング、どちらもちょっとした手間ですが、完成度と安心感が全然違いますよ!

ウッドレジン風の作品に使える100均の素材

それではここからはウッドレジン風の作品を作ってみるにあたり必要な材料を紹介します。

ウッドレジンは本来エポキシレジンを使用しますが、100均アイテムでも代用して手軽に挑戦することができます。

  • 角材(木材パーツ)
  • UVレジン(透明・カラータイプ)
  • UVライト(USBタイプなど)
  • 紙やすり(80〜1000番程度)
  • 好みの封入素材(ドライフラワー、ラメ、ホログラムなど)
  • コーティング剤(UVレジン仕上げ用・ネイルのトップコート剤など)
  • PPテープ(型枠の仮留めに使用)

あとは必要に応じて、ノコギリや下敷きとかがあれば便利ですね。

100均の素材でウッドレジン風アクセサリーを作ってみた!

ここからは上記の実際に100均素材を使って、ウッドレジン風の作品を作ってみた流れを解説します。

基本的には難しいことはしないので気楽にやっといきましょう。

木材を切るor折ってUVレジンを塗って染み込みを防止

まず、木材の四方に軽くノコギリで切り込みを入れてからその部分を折ります。

これで木材のギザギザしている折り目があると、UVレジンの接着面が増えて外れにくくなりアクセントにもなります。

この辺は好みもありますのでノコギリでスパッと切ってしまっても構いません。

アクセサリーとして使用するので問題ないとは思いますが、よほど力がかからない限り接着面は剥がれないとは思います。

木材の切り口にVUレジンを塗ってUVライトで2〜3分ほどしっかりと硬化させます。

これによって、木材内部にUVレジンが染み込んで未硬化になるのを避けられます。

この時に少しキラキラのラメフィルムを足してみました。

PPテープで簡易的にモールドを自作

ダイソーにちょうど良いモールドがなかったため、PPテープと残りの木材で簡易的な型枠としました。

木材とPPテープは隙間ができないようにしっかりと接着します。

上部はUVレジンを注ぎ込みますので開けておきましょう。

ダイソーで購入したUVレジンは基本的に粘度が高いので、こまめに硬化させておけば漏れることはほぼありません。

透明なPPテープならUVライトの光を遮らないのでその点もグッドです。

普段自分がウッドレジンを作る際もサイズが合うシリコンモールド売ってない場合が多いので、型枠もほどんど自作しています。

好きな形に作れるので慣れると便利ですよ!

UVレジンの注ぎ込みと硬化を繰り返す

まずは透明のUVレジンを一層流し込み、平にならしたらしっかり硬化させます。

その後、着色されたUVレジンや透明レジンを2mm〜3mmくらいを目安に2層目流し込みと硬化、3層目流し込みと

硬化を繰り返します。

途中でキラキラチップやシール、ドライフラワーなどの封入物を入れても大丈夫です。

好みのものを入れていきましょう!

UVライトを各層で1〜2分ずつ照射し、層ごとに硬化させていきます。

これにより徐々に積み重ねていき、厚みのあるウッドレジン風を表現できます。

ミルフィーユのように薄く重ねていきましょう。

硬化後に日光で追加硬化+削りとコーティングで仕上げ

UVレジンを木材より少し溢れるくらいまで注ぎ込んだら2〜3分しっかりと硬化させます。

全体が固まったら、未硬化を防ぐため日光に数時間ほど当てて追加硬化。

たまにひっくり返してあげるとさらに効果的!

こうすることで未硬化の状態になる可能性が減らせます。

硬化後は型枠役として使った木材とレジンの繋ぎ目をノコギリで切り取ります。

後から気づきましたが、型枠として使う側の木材のレジンとの接触面をPPテープで覆ってしまえば、ノコギリを使わずともポロッと取れると思います。

アクセサリーとして使う側のウッドも1〜2cm残して切り取りますが、ここはご自分の好みで長さで調整してください。

紙やすりもダイソーで売られています。

本当になんでも売ってて重宝しますね!

好みのサイズを切り取ったら、次は一番荒い紙やすりで形を整えていきます。

今回はシンプルに長方形にしてみましょう。

まずは80番の紙やすりで全体の形を整えていきます。

最初は凸凹になっていると思いますので、木材とレジンが平らになるまでガシガシ削っていきましょう!

恐らくここが研磨の中で一番時間がかかると思いますので、しっかりと平らになるまで削っていきます。

そうして平らになって形が整ってきたら、次の荒さの紙やすりに変更して再び磨いていきます。

この時の紙やすりの選び方は、現在使っていた番手(ここだと80番になります)の倍数以内の数字の紙やすりを選ぶ事です。

今回の場合は80→120→240→400→800→1200→2000という感じで磨いていきました。

ちょっとわかりにくいですが、徐々に傷が見えなくなっていきます。

800番以降は耐水ペーパーなので、紙やすりに少量の水を垂らしてから滑らすように優しく磨いていきましょう。

2000番まで磨き終わったら、磨いた際に出た粉をしっかりと洗い流して乾かします。

コーティング剤を塗って完成!

最後にコーティング剤を塗って作品の表面を保護していきます。

このコーティング剤もダイソーで販売しています。

もしくはネイルのコーナーにネイル用のトップコート剤が売られていますのでそちらでもOK

ネイルコーナーには封入物に使えるシールやパーツなどもあります。

本当になんでもありますねっ!

もしコーティング剤がない場合でも、透明なUVレジンを表面に塗っても構いません。

コーティング剤の方がサラサラしているので塗りやすく、綺麗に仕上がるのでできるならコーティング剤がオススメです。

この表面のコーティングによって、もし未硬化レジンがあった場合でも滲み出しを防ぎ、透明度とツヤ感もアップします!

一面を塗ったらしっかりと硬化させていきましょう。

全面塗り終わったらウッドレジン風のUVレジン作品の完成です!

実際に作ってみて感じた感想と注意点

今回、ダイソーのUVレジンで作ってみたウッドレジン風作品は、なかなかに綺麗に仕上がりました!

普段は2液性エポキシレジンでウッドレジンを作成していますが、これはこれで面白いと感じました。

ただし、いくつかの注意点がありました。

  • UVレジンは一度に厚く流し込むと固まりにくい。
  • 積層として徐々に厚みを出していくので、制作に時間がかかる。
  • 層として作っていくので、どうしても横から見るとレジンとレジンの境目が出来やすい。
  • 未硬化の対策としてUVライトと日光にあててしっかり硬化させる必要がある。

以上の点に気をつけて作業すれば、100均でも十分楽しめる作品づくりが可能です。

【まとめ】100均でも作れるけど…本格的にやるならエポキシレジンを検討しよう

ウッドレジンは本来は主にエポキシレジンで作られる技法ですが、100均素材とUVレジンでも工夫すれば十分に楽しむことができます。

ただし、UVレジンは光が届かないと硬化しないため、木材との相性には注意が必要です。

未硬化を防ぐためには、レジンを薄く流して層ごとに硬化させる「積層法」や、完成後に「コーティング剤」で表面を密封することがポイントです。

少し手間はかかりますが、その分だけ完成度と安全性が高くなります!

本格的に取り組みたくなったら、エポキシレジンやサイズに合ったシリコンモールドなどの導入も検討してみましょう。

まずは気軽に、100均素材からウッドレジンの世界を体験してみてください!

Shi-ya
Shi-ya

小さな工夫で仕上がりがどんどん良くなっていく工程が楽しいものですね。ぜひ、あなたのハンドメイドライフにも取り入れてみてください!
それではまたっ

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